今年の栗は…

甘露煮

年末頒布会の企画も開催中とあって、
先月からお客様からのご依頼が増えている栗ですが、
製造現場では今年も何かと難儀しているようです。

どうも、むき栗で炊き上がりにクセがあるみたいで、
特に初回入荷分は炊き上げ加減が極めて難しく、
見た目だけが悪くてはじかれる粒も多い傾向。

粒のサイズはそこそこ大きいものが届いておりますが、
今年は例年に比べて入荷の時期が遅れたため、
早生(わせ)の栗が多いのでしょうか。

早生モノは糖蜜の漬かりにばらつきが出るという見解もあり、
下の画像ように粒の内部で漬かり切らない部分が白く残るのも、
早生の証拠なのでしょうか…正直、理由はハッキリしません。

漬かってないからといって炊き過ぎちゃうと、
鍋の中で煮崩れしたり、粒が割れちゃいます。
ココが職人泣かせで、今年も現場は神経をすり減らして闘ってます(汗

ただ、初物を鍋からチョットつまむと、栗本来の風味は豊かで炊き加減も良し。
つまり、見た目だけの問題なんで、私としても口惜しい気分です。
製造の後半戦では、新たに導入する器具を駆使して挑戦するようで、
仕上がりが楽しみです。

余談ですが、個人的に渋栗よりむき栗の方が栗の風味は豊かだと思いますが、
渋皮栗の方がお客様からの人気があるんですよねぇ…
皆様はどちらがお好きですか?

その渋皮栗の方はというと、去年より粒も大きめのようで、
炊き上がりもそこそこ安定していると現場は申しております。
今のところ、◎かな。

渋皮栗の方でも炊きすぎて煮崩れする危険はあるのですが、
炊いても堅い粒をいかに選別除去するのかが勝負所。
見た目では分からないため、経験がものをいう作業。

現場の皆さん、がんばってくださぁ~い (^^)/

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