『しぼり甘露』渋皮栗に関して、先日お客様から表題のようなお問い合わせがございました。
以下の写真のように中で白い輪になったようなモノがそうじゃないかという内容。
該当品を当店に送って頂き、お調べ致しました。
コレはカビではございませんでした。
栗は乾燥すると白色系に粉化してまいります。
本品は甘露煮で仕上げた渋皮栗を適度に乾燥させた栗菓子でして、
その乾燥加工による白化現象なんです。
余談ですが、もし本製品で酸化等によるカビが生える場合は、空気に触れる栗の表面から付着します。
したがって食べる前に異常に気付くため、このように内部では生えないんです。
とはいえ、そのようなことを知る由もないとお疑いになるのはごもっともです。
そもそもお召し上がり時に栗が堅く感じられたので、不安から栗の中身を確認されたとか。
栗は天然の物につき、当店もある程度の堅さの範囲を設けております。
栗は乾燥すればするほど硬化していくので、そのさじ加減がとても重要なんですが、
どうしても各粒均一に出来ないのが難点です。
今回は写真や該当品までお送り頂き、Y様のご協力に感謝すると同時に、
不快であったことを深くお詫び申し上げます。
砂糖でまぶし固めたような甘納豆ではなく、甘過ぎずレアな甘納豆を目指した製品が『しぼり甘露』という菓子。
その甘さ加減だけでなく、ご指摘のあった歯触り感も大事なポイントです。
今後はご指摘のあったことに真摯に向かい合い、より良い品とするように努めます。
反省