江戸時代にさかのぼること今から約180年前、天保年間の京で乾物海産物商として創業しました。残念ながらその頃の詳細は正確には伝わっておりませんが、やがて訪れる幕末から維新の動乱の時代をくぐり抜け、明治には食料品の小売店を相手に卸売業も営むようになりました。
江戸時代にさかのぼること今から約180年前、天保年間の京で乾物海産物商として創業しました。残念ながらその頃の詳細は正確には伝わっておりませんが、やがて訪れる幕末から維新の動乱の時代をくぐり抜け、明治には食料品の小売店を相手に卸売業も営むようになりました。
日清戦争での需要の高まりもあって、缶詰食料品の取り扱いも拡充することとなり、数々の自社製品も保有しておりました。太平洋戦争時代には当局からの指示で缶詰食品の臨時配給にも尽力し、戦後は国産筍缶詰の入札会を開催する等、得意分野でオリジナル性を強めておりました。
他方、戦後の復興で京都や滋賀を地盤に国内大手加工食品メーカーとの特約卸販売で事業拡大に大きく貢献。しかし、経済発展に伴う国内のインフラ整備が進み、この分野での地域卸としての存在意義が次第に低下。平成には一般加工食品の卸売業撤退を断行し、自社製品事業での存続を図りました。
自主的な規模縮小という形での事業継続には幾多の困難がございましたが、協力工場各社にて新たに惣菜分野での製品開発、それら販売の実績を重ね、10年程前に四国にて念願の自社工場を稼働。現在では95%以上の弊社製品をこの工場で製造しており、製造販売業への転換を遂げるに至っております。
京のごちそう
鳥羽庄きち利
六代目 現店主 大 橋 一 洋
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