京都の名所

落柿舎

京都の嵐山を巡るシリーズ。

前回ご紹介した常寂光寺を後にし、次のスポットへ。

例年より2週間ほど遅れているようですが、
ここ数日の冷え込みで、京都各地で紅葉が見頃となっております。
訪れた時も彩りがよかったです。

小倉山の麓に位置する常寂光寺からテクテクと降りてくると、

当たり一面芝生の何もない広場に出くわします。

その広場を前に1軒ポツンとあるあの建物、ココが次なるスポット。

生垣にかやぶき屋根…
電信柱もなく、ココだけ一昔前のような風景です。
落柿舎(らくししゃ)というところなんですが、
どういった由来があるのかと申しますと…
あの有名な俳人のお弟子さんがいらしたところのようです。
にしても、40本もの柿の実が一夜でほぼ落ちるとは…
実はワタシ、大の柿好き。
自然に落ちてくれると助かると思うのですが、売り物にはならないのでしょうか?
ちなみに、ワタシはココを「らくがきしゃ」と読んでましたが、
落書きをしたわけではありません…?
落柿舎の見所は、まずこの茅葺き屋根。
常寂光寺の仁王門ほど整備されていないところが庶民風で、
これまた味わいがあります。
ちなみに、左側にあるのは柿の木。
この入り口横の蓑(みの)と笠(かさ)、
コレが掛けられていると庵主が在宅で、
無ければ不在であることを来訪者に告げていたとのこと。
何とも、自由人たる俳人を物語るエピソードですな。
ココが庵の入り口。
囲炉裏のようなものがありますが、
普通はリビングにあると思うのですが、
何に使ってたのでしょうか?
ココは客間でしょうか…
飾らず質素な生活だったことが見てとれます。
ココは庵主の書斎ですね。
この落ち着いた趣が俳句を創造するのかもしれません。
この奥の敷地内には庵主のお墓もありました。
全てを俳句に捧げた人生だったのでしょうか。
この方が庵主の向井去来。
師匠の松尾芭蕉もココを三度訪ねているとか。
一緒に柿を食べたのでしょうか。
ココでの制約が記されているようです。
二つ目に、雑魚寝で大きい「いびき」をかくなとあります。
確かに、俳句の瞑想中に横でいびきをかかれたら、たまったもんではありません(笑
御自ら「俳諧奉行」とも…お見事!
この扉の三日月も風流ですね。
質素なたたずまいにもセンスを感じさせてくれます。
個人的にとても心に刺さりました。

生垣に囲まれた落柿舎には柿の木はもちろん、

お庭に色んなお花がありました。

それらはまた次回に紹介させて頂きます。

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