京都の名所 落柿舎 2024.11.26 京都の嵐山を巡るシリーズ。 前回ご紹介した常寂光寺を後にし、次のスポットへ。 例年より2週間ほど遅れているようですが、ここ数日の冷え込みで、京都各地で紅葉が見頃となっております。訪れた時も彩りがよかったです。 小倉山の麓に位置する常寂光寺からテクテクと降りてくると、 当たり一面芝生の何もない広場に出くわします。 その広場を前に1軒ポツンとあるあの建物、ココが次なるスポット。 生垣にかやぶき屋根…電信柱もなく、ココだけ一昔前のような風景です。 落柿舎(らくししゃ)というところなんですが、どういった由来があるのかと申しますと… あの有名な俳人のお弟子さんがいらしたところのようです。にしても、40本もの柿の実が一夜でほぼ落ちるとは…実はワタシ、大の柿好き。自然に落ちてくれると助かると思うのですが、売り物にはならないのでしょうか?ちなみに、ワタシはココを「らくがきしゃ」と読んでましたが、落書きをしたわけではありません…? 落柿舎の見所は、まずこの茅葺き屋根。常寂光寺の仁王門ほど整備されていないところが庶民風で、これまた味わいがあります。ちなみに、左側にあるのは柿の木。 この入り口横の蓑(みの)と笠(かさ)、コレが掛けられていると庵主が在宅で、無ければ不在であることを来訪者に告げていたとのこと。何とも、自由人たる俳人を物語るエピソードですな。 ココが庵の入り口。囲炉裏のようなものがありますが、普通はリビングにあると思うのですが、何に使ってたのでしょうか? ココは客間でしょうか…飾らず質素な生活だったことが見てとれます。 ココは庵主の書斎ですね。この落ち着いた趣が俳句を創造するのかもしれません。この奥の敷地内には庵主のお墓もありました。全てを俳句に捧げた人生だったのでしょうか。 この方が庵主の向井去来。師匠の松尾芭蕉もココを三度訪ねているとか。一緒に柿を食べたのでしょうか。 ココでの制約が記されているようです。二つ目に、雑魚寝で大きい「いびき」をかくなとあります。確かに、俳句の瞑想中に横でいびきをかかれたら、たまったもんではありません(笑御自ら「俳諧奉行」とも…お見事! この扉の三日月も風流ですね。質素なたたずまいにもセンスを感じさせてくれます。個人的にとても心に刺さりました。 生垣に囲まれた落柿舎には柿の木はもちろん、 お庭に色んなお花がありました。 それらはまた次回に紹介させて頂きます。 Follow me! 常寂光寺 - 多宝塔 前の記事
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